長寿の秘訣、健康寿命の伸ばし方。
最近、健康寿命は延ばせると話題になった本
『LIFE SPAN』について書いていく。
- 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント
- 発売日: 2020/09/01
- メディア: Kindle版
どんな本だったのか、
健康寿命を延ばすために重要な事は何なのか、
を記事にしていく。
本の概要・目的「ネタバレ無し」
この本の目的は、健康寿命を延ばす方法を認知させることだろう。
断食は身体にいいのか、また、過去の研究はどういう流れだったのか。
今後の展望はどうなっていくのかが書いてあり、
過去・現在・未来の健康論について、語っている本である。
この一冊を読めば、食生活や健康寿命に関する知識は一通り身に着けられる。
唯一の問題点を挙げるとすれば、本格的ゆえに、
内容の理解が難しい人もいるかもしれないこと。
研究論文までとはいかないが、引けを取らない内容で、
読み応えのある一冊となっている。
- 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント
- 発売日: 2020/09/01
- メディア: Kindle版
健康寿命を延ばす方法「ネタバレ有り」
健康寿命を延ばすためにすべきことはおおまかに3つ、
・食事の制限
・寒さに体を晒す
・運動をする
まずは、それぞれの結果から話していこう。
論より証拠・・・
①食事の制限が本当に、健康寿命に関係あるのか。
教授が研究したところ、栄養素を十分摂ったマウスより、
栄養を摂れず、やせ細ったマウスの方が検査値が健康であった。
②寒さに体を晒す意味はあるのか。
マウスの深部体温を0.5度下げ、
寿命を観測したところ、人間相当で10年分長生きした。
③運動するだけで寿命が延びるのか、
運動していない人に比べ、
運動している人の方が、全死因の死亡率が30%減少した。
なぜ、上記3つの事で寿命が延びるのか。
それは、人間には長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子・sar2)というものがあり、
(日本的に言うと、サーツイン遺伝子かな)
この長寿遺伝子を働かせることが、健康寿命を延ばすことに繋がるのだ。
長寿遺伝子が働く瞬間は至ってシンプルで、死にそう!と思うとき
寒さに晒されたり、飢えてたり、息切れしたり、と
上記で述べてきたことは、死にそうと思えることなのだ。
この生き抜くための動作をしたときに働く回路をサバイバル回路というのだが、
サバイバル回路を刺激することが、長寿遺伝子を働かせ、
身体を健康体に若返らせようとするのだ。
つまり、運動はすべきだし、食事制限はすべきだし、寒さに耐えるべきなのだ。
どれぐらいが適度なのか
運動に関して言えば、数分の運動でも寿命が延びるため、
特段指定はないが、運動強度を上げると、より高い効果が得られることがわかっている。
長寿への最高効率を目指すなら、HIITがお勧めだ。
(高負荷運動⇒低負荷運動⇒高負荷運動を数セット繰り返す)
食事は至極簡単で、自分が満足するより早めに食事を辞める。
腹八分で食事を終えるだけでいい。
(毎回腹8分で食事を終わらせると、結果として食事制限とほぼ変わらない)
これを繰り返すだけで、健康寿命は延ばせる。
(断食も良いが、仕事がある日の断食は難しいだろう。)
寒さに関しては何分間、体を寒さに晒すべきなのか明示されていない。
研究中なのだろう・・・
これらのほかにも、タバコの有害性・肉類の危険性等が書かれている。
一度読むことをお勧めする。
- 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント
- 発売日: 2020/09/01
- メディア: Kindle版
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